【質問2‐11】
風力発電について知りたい。
【解答】
 先ず、
風力発電の長所と欠点を述べると、太陽光発電と同様に
1.長所
  @再生可能エネルギーで、エネルギー量が尽きることがない。
  A存在量が莫大である。
2.欠点
  @エネルギー密度が希薄
  A発電効率が低い(25〜30%)
  B自然条件に左右される。
    (風速5m/sで発電開始。風速12〜13m/sよりフルパワー。25m/sで発電ストップ。)
  C発電コストが割高

 太陽光発電は家庭用の自家消費の電力の供給に用いるのが主要な目的であります。しかし風力発電は設備が大きいので、企業が風力発電を行いこれを電力会社の送電系に連系して送電しています。
 風力発電は常時5m/s以上の風速で運転している場合に発電コストは割安になります。しかしそれでも発電コストが高くつくので、政府は色々な対策を採っています。風力発電に対しては、国の建設費補助制度、融資優遇制度、電力買取優遇制度、電力会社に対する新エネルギーの一定量以上の調達義務制度などを設けて、風力発電の開発を推進しています。
 その結果
わが国の風力発電設備は2000年度末に8万kWであったものが、2002年度末46.3万kW、2003年度末67.7万kWと急増しています。従って政府の2010年における風力発電導入目標300万kWは達成できる見込みになってきました。

 しかしながら風力発電設備の導入には、電力安定供給の見地から限界も考えられます。
 例えば、北海道は風が強く風速の安定した地域が多いので、北海道における風力発電所の普及は高く、国内の風力発電設備の34%に達しています(2002年度末)。一方北海道電力の発電設備容量は国内の全発電設備容量の3%程度であります。
 北海道電力の発電設備容量は全国の約3%の660万kWしかありません。そして1日の最大負荷変動は約300万kWであります。北海道電力は天候条件に左右される風力発電はどの程度連系できるか検証を行い、その結果最大負荷変動の1割程度の約25万kWの風力発電の受け入れを行っています。そして電力安定供給に対する対応策を検討しながら、今後の追加受け入れの可能性について検討しています。
 発電設備容量の少ない電力会社管内に風力発電の適地が多いといった問題は、東北電力でも同様であります。東北電力では全発電設備が全国の約7%であるにもかかわらず、風力発電施設は全国の38%であります。しかし東北電力は本州にあるために、他の電力会社の送電系との連系をうまくすることにより、北海道電力ほど苦労していないようであります。
 
 
わが国全体で考えれば、電力安定供給のために、天気任せの気ままな風力発電は送電系統にどの程度連系できるのでしょうか。北海道電力では最大負荷変動の1割程度、すなわち全発電設備容量の5%程度としていますが、今後これより改善できるとしても、全設備容量の10%程度が限界になるでしょう。 

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