原子力発電所はなくても、水力発電、火力発電、太陽光発電、風力発電などで代替できると思いますが、どうなのでしょうか。

【解答】
エネルギー資源の乏しい日本では、国産エネルギー資源ともいえる原子力によるエネルギー供給の重要性は非常に高いといえます。一方各種のエネルギー源の適切な組み合わせによって、供給の安定や経済性を高めていく必要性があります

  火力発電、燃料の石油、石炭、LNGが輸入に頼っているのでエネルギー安全保障(安定供給)のためにはシェアをあまり増やすことはできません。その上炭酸ガスを多量に放出するので、地球温暖化防止のためにもよくありません。

  水力発電は殆んど限界まで開発されています。水力発電の増強は殆んど望めないでしょう。

  太陽光発電、風力発電などの新エネルギーは現状ではまだコストが高いのですが、今後の開発と大量生産によってコストを下げ、大いに利用の促進を図りたいものであります。

しかし電力の安定供給のためには、お天気まかせの太陽光発電や風力発電は、系統運用の限界から、系統の設備容量の約10%が上限と考えられます。したがって発電電力量の約9割は安定供給電源によらなければなりません。地球温暖化対策のために火力発電の増強は抑制されるので、原子力発電の重要性は益々高いといわざるを得ません。

また新エネルギーの開発は必要ですが、省エネルギーに心がけることも忘れてはなりません。省エネルギーは新エネルギー以上に地球温暖化防止に役立ちます。